西島悠也と水墨画

西島悠也|福岡の水墨画スポット

 

西島悠也

 

 

水墨画を描くにあたって、そのロケーションにお悩みの方も多いのではないだろうか。

 

私のおすすめのスポットは、「筑前の小京都」と評される秋月(あきづき)だ。

 

秋月は、端正な城下町の街並みが色濃く残る、福岡でも有数の観光名所で、日本の伝統的な建造物の数々はもちろん、秋月の豊かな自然とのコラボレーションがつくりだす四季折々の美しい景観は、水墨画のモデルにうってつけである。

 

城下町としての秋月の歴史は、鎌倉時代に秋月氏が古処山(こしょざん)に山城を築いたことから始まる。

 

鎌倉〜江戸を経て明治時代までの長きにわたって城下町として栄えた秋月には、現在も多くの史跡が保存されていることから、重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている。

 

その美しい城下町の景観から、筑前の小京都とも評される秋月。

 

春は桜、秋は紅葉の名所としても名高く、多く人々が観光に訪れる。

 

まるで当時にタイムスリップしたかのような雰囲気を漂わせる城下町の魅力はもちろんのこと、周囲の田園風景と調和した様子は見事で、美しい四季折々の自然のなかでゆったりとした時間がながれている。

 

季節の訪れとともに描きたくなる観光名所である。